イングランド2部・リーズ・ユナイテッドへの移籍が噂されている井手口陽介。
今冬のマーケットで取引が行われ、労働許可証が取得できるまでは他の国のクラブにレンタルされるという…の、だが。
ただ、どうも英国サッカー協会の労働許可証がどのように発行されるのか?と聞かれたらどうしようと妄想したら、はっきり答えられなかった。よし、今回詳しく調べてみよう。
井手口陽介が来年夏にリーズ・ユナイテッドでプレーするためには、どのような条件をクリアすればよいのか?
自動的に労働許可証が発行される基準
FIFAランキング1~10位の国の場合、過去2年の国際Aマッチ公式戦で30%以上の出場
FIFAランキング11~20位の国の場合、過去2年の国際Aマッチ公式戦で45%以上の出場
FIFAランキング21~30位の国の場合、過去2年の国際Aマッチ公式戦で60%以上の出場
FIFAランキング30~50位の国の場合、過去2年の国際Aマッチ公式戦で75%以上の出場
(※ 21歳以下の場合、対象期間が過去12ヶ月に短縮される)
(※ 対象期間においてのAマッチで公式戦が30%未満であった場合、親善試合を計算に含める)
日本は現在55位であるため、自動発行の基準を満たしていない。ただ、1月にはおそらく50位以内に入ると予想されている。
そうなった場合、井手口陽介のこれまでの成績で自動的に発行されるかどうかが判定される。
井手口陽介は来年8月までは21歳であるため、今冬~今夏移籍が決まったとして対象となる試合は以下の通り。
井手口陽介の対象試合
3月24日UAE戦(W杯予選):出場なし
3月28日タイ戦(W杯予選):出場なし
6月7日シリア戦(親善試合):対象外
6月13日イラク戦(W杯予選):先発
8月31日オーストラリア戦(W杯予選):先発
9月5日サウジアラビア戦(W杯予選):先発
10月6日ニュージーランド戦(親善試合):対象外
10月10日ハイチ戦(親善試合):対象外
11月10日ブラジル戦(親善試合):対象外
11月15日ベルギー戦(親善試合):対象外
12月9日北朝鮮戦(E-1):先発
12月12日中国戦(E-1):途中出場
12月16日韓国戦(E-1):まだ
13試合中親善試合は5試合。E-1が親善試合と判定されても8試合なので、公式戦は39%となる。
そのため、井手口陽介のケースで親善試合が計算に含まれることはない。
・W杯予選のみが対象になった場合は5試合中3試合の出場、60%で基準を満たさない
・E-1が対象になった場合、8試合中5試合の出場、1試合が未定。韓国戦に出場した場合75%となり、基準を満たす
(※ただし、英側のメディアで「労働許可証が出ない」と報じていることを考えると、E-1選手権は対象にならない可能性が高い)
そして、自動的に労働許可証が発行される基準を満たさなかった場合、「例外パネル」というポイント制の項目で判定される。