サラーを買ったのは私だ。チェルシーに『サラーを買うように』と言ったのは私だ。
サラーをチェルシーに呼び寄せたのも私の責任だ。
しかし、彼は精神的な準備ができていなかった。社会的にも、文化的にも、彼は迷っていた。
すべての点が、彼にとってはタフなものになっていた。
我々は決断した。彼をローンで送ろうと。彼もそれを願っていた。サラーはプレー時間を欲しがっていた。成熟するためにね。
彼は退団したがっていたし、我々はフィオレンティーナへと行かせた。そして、フィオレンティーナで彼は成熟し始めたのだ。
チェルシーが、彼を売ることを決めたのだ。わかったかい?
私が彼を売ったというのは、ウソだ。私は彼を買った。そしてローンで送ることに同意した。それが必要だと思っていたからだ。チェルシーはウイングが必要だと思っていた。
それはウィリアン、エデン・アザールのような選手だ。彼らはまだ違ったレベルを見せている。
サラーをローンで放出するというのは、組織として下した決断だ。しかし、選手を売る決断は、他の者を買う金のためだ。それは私の判断ではない。
しかし、そうだとしても、サッカーでは多くのミスを犯すものだ。期待していたような形とは違う道で成長する選手もいる。思ったようなレベルに達さない選手もいる。
それはミスだとは思わない。仕事の一部だ。問題ではない。
問題は、彼が素晴らしい選手だということだ。私はそれに満足しているよ。
なぜかといえば、サラーはどんな相手にも得点を決めてきたが、我々相手には得点を決めなかったからさ」
M・サラーを売ったのは…モウリーニョ、チェルシー時代の「判断」を弁護
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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