――トップチームの練習場の整備状況はどうでしょうか?ハード面は補強にも直接関わってきますよね。

間違いないですね。まもなく工事に入りますがプロジェクトが進んでいることは非常に明るいです。しっかり進めていきたいと思います。

※練習場が建設されるのは「こどもの国」の裏手にある町田市鶴見川クリーンセンターの敷地内。鶴川駅、こどもの国駅からともに徒歩25分ほど(約2km)の場所だ。土地は町田市が無償貸付。クラブが整備費を負担し、念願のJ1ライセンスを充足する施設となる。

――町田市には約43万人が住んでいます。FC町田ゼルビアが今後、全町田市民からサポートされるためには何が必要だと思いますか?

ホームの町田GIONスタジアムの改修を現在進めていて、これが終われば1万5000人収容のスタジアムになります(※工事は2021年2月完了予定)。

いずれはそのほとんどの席がホームのシーズンチケットホルダーで埋まって、アウェイの席がほとんどない状況を作っていきたいという思いがあります。それを実現するためにはやはり、全町田市民から応援いただかなければならないと思っています。

一方で、首都圏のチームの場合はサッカーやスポーツの他にもたくさん楽しいことがあります。Jリーグの試合を選ぶか、他のイベントを選ぶか常に競争にさらされています。

そうしたときに、サッカーの街として『サッカーで人を呼ぶ』には、普段のホームタウン活動等に加え、まずはJ1へ昇格する。これが世界をパッと変える大きな手段になると考えています。

というのも、町田はサッカーをプレーされている方が多く、土日は自分たちのサッカーがどうしても優先になってしまいます。ジュニアよりも下の年代から、上はオーバー70(※70歳以上)まで。そうなると、「J2だから観に行かなくても…」という方がやはり少なからずいると思うんです。

J1へ昇格して、FC町田ゼルビア自体が大きくなることはもちろんですが、より大きなJ1クラブと、町田で対戦する。これが実現すればクラブの価値をもっと多くの方に認めていただけると思います。

だからこそ、今は試合以外の工夫やホームタウン活動などの“種まき”やゼルビアらしい活動を地道に行い、町田市民に興味を持っていただきスタジアムへお越しいただくことで、多くのファンサポーターとともにJ1昇格という花を咲かせるときを共有したいと考えています。

――今シーズンはレギュレーションがいろいろ変わりましたが、昇格はもちろんあるのでそこを目指してということになりますね。最後に再開に向けて、ファン・サポーターへのメッセージをお願いします。

早くスタジアムで皆さんと、勝利して笑顔で喜びを分かち合えるような状況になることを願っています。

なかなか先が見通しづらいですが、そういう状況が来たとき、120%の力で選手たちを一緒に後押しできるよう準備していきたいと思っていますので、引き続き、ともに戦っていきましょう!

――ここだけは見てほしいというところはありますか?

相馬監督の時代が長かったので、ポポヴィッチ監督になって「町田のフットボール、変わったんだな」というところと、若手の躍動ですかね。もちろんベテラン選手の活躍にも期待しています。

私自身が変化に新鮮な驚きを感じているのでその辺りをぜひ見ていただきたいです。

2020 明治安田生命J2リーグ 第2節
東京ヴェルディvsFC町田ゼルビア
6月27日(土)18:00キックオフ

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