8日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン対イスタンブール・バシャクシェヒルの試合は、前半途中に中断されるという異例の事態になった。

第4審を務めていたルーマニア人のセバスティアン・コルテスク氏が、イスタンブール・バシャクシェヒルのアシスタントコーチであるウェボ氏を識別する際に「ネグル」(黒人)という単語を使ったために揉め事が発生し、激しい抗議を行ったデンバ・バにレッドカードが提示された。

【動画】デンバ・バの激しい抗議から、両チームがスタジアムから引き上げていく…衝撃場面だった

抗議のために両チームはピッチから引き上げ、プレー続行が不可能に。結果として試合は9日に延期されるという裁定となっている。

この事件については様々な意見が出されているが、リヴァプールやイングランド代表で活躍した黒人の名選手ジョン・バーンズ氏は、審判の発言を擁護しているようだ。

『The SUN』によれば、バーンズ氏はSNSを通して以下のように話し、黒人を識別するために黒人と呼ぶことに問題はないはずだ…と語ったそう。

ジョン・バーンズ

「(白人6名、黒人1名のスタッフリストをあげて)これがイスタンブール・バシャクシェヒルのコーチングスタッフだ。

そのうち1名を退場させなければならなくなった。審判は第4審に『誰を退場させればいいのか』と聞く。

その時、第4審は彼らの名前はわからない。スタッフは背番号もつけていない。誰を退場させるかを識別するときに、『黒人の…』と言うより他にあるのか。

その『犯人』を黒人と呼ぶのは人種差別主義者ではない。我々は人々に言っている。自分たちのことは黒人と呼べと。

第4審はコーチングスタッフの名前を知らない。7人のスタッフの中、6名がトルコ人だ。1名が黒人で、その人物を退場させるわけだ。

第4審はそれを他のレフェリーに知らせるとき、『その黒人の…』より他に何を言うことができたのだろうか。

なぜ黒人を黒人と表現してはいけないのだろうか?

デンバ・バは『白人に対して“この白人”とは言わないだろう』と言っていたが、もし5人の黒人と1人の白人がいたら、『白い人』というはずだよ。他になにか言うことがあるのか、他に言うべき言葉があるのか?」

また、「名前を尋ねればいいのでは?」という指摘に対しては「審判の仕事は彼を特定することだけだった。名前を知る必要がなかった」とバーンズは答えている。

セバスティアン・コルテスクは現在UEFAからの調査に直面しており、有罪と判定されれば10試合の活動停止が言い渡されると言われている。

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