11月に行われるワールドカップ。そこに出場するイラン代表に対する反発の声が広がっているようだ。
『RMC』によれば、ドミニカ共和国の国連大使パオロ・ザンポーリ氏は今回FIFAに向けて書簡を送り、イランを失格にするよう求めたという。
イランでは9月にマフサ・アミニという女性がヒジャブ(髪の毛を隠すスカーフ)を正しく着用しなかったとして逮捕され、刑務所の中で死亡するという事件が発生。
その理由については発表されていないが、拷問などが原因だったのではないかと伝えられており、イラン全土で抗議活動が行われた。
それに対してイラン当局が激しい取り締まりを行ったことから多くの負傷者や死亡者が生まれ、大きな問題に発展している。
パオロ・ザンポーリ
「世界はイランをワールドカップから失格にするための即時のリーダーシップを待っている。
インファンティーノ会長、あなたはポリス・ジョンソン首相とともに欧州スーパーリーグに反対しましたね。FIFAは否定的な政治から隠れてはならない。
国連はイランでの抗議活動に対する治安部隊の暴力的な対応が続いていることに懸念を表明しています。また固定電話やインターネットなどの通信制限についても言及している。
FIFAはこれらの問題について沈黙を守っている。世界と私は、イランを失格としたあと、イタリア代表がワールドカップに出場することを夢見ており、確信している」
また、ウクライナ1部リーグのシャフタールで会長を務めているセルヒー・パルキン氏は、ロシアを支援しているイランをワールドカップから追放すべきと宣言している。
セルヒー・パルキン
「シャフタールは、FIFAと国際社会全体に対し、イランがウクライナに対する攻撃に直接関与していることを理由に、ワールドカップからイランを直ちに追放するよう呼びかける。
2018年のロシアワールドカップの過ちを繰り返すのはもうたくさんである。スポーツの非政治性については空虚な論文に隠されているだけのものだ。
ワールドカップへテロリスト集団(イラン)の参加を許すこと自体が政治的だ。そのようなことに終止符を打つときが来た」
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なお、イランはウクライナへ侵攻しているロシアに自爆ドローンなどを提供しているとされている。