巻 誠一郎(2006年大会)
巻誠一郎。その名前を聞く機会はそれほど多くなくなったが、2006年大会当時、彼は「時の人」であった。
大卒後に加入したジェフでオシムの薫陶を受け急成長すると、2005年に日本代表入り。予選での出場はなかったものの、直前の強化試合で好印象を与え、滑り込みでメンバーに選出されたのである。
負傷を抱えていたとはいえ、エース・久保竜彦の選出は堅いかと思われた。それだけに、メンバー発表の最後、23番目にジーコの口から「マキ」の名前が読み上げられた瞬間、会見の報道陣から「おぉ」とどよめきの声が上がっている。