かつて日本代表選手として活躍した本田圭佑氏が、日本の治安状況に危機感を抱いているようだ。
現在カンボジアのU-23代表をジェネラルマネージャーとして率いている本田圭佑。日本での生活で危機感を抱いたようで、以下のようにツイートしている。
日本の治安がどんどん悪くなってる気がする。子供だけで外で遊ばせられへん。習い事も送り迎えが必要。何かあってからでは遅いと思わせる国になってきてる。幸いなことに多くの外人はその事実にまだ気付いていない。
— Keisuke Honda (@kskgroup2017) March 3, 2023
それに返信する形で、「それでも日本が良い国なのは間違いないが」とコメント。今のうちに手を打つ必要性を訴えた。
なお、法務省による犯罪白書においては、「刑法犯の認知件数は、平成8年から毎年戦後最多を更新して、14年には285万3,739件にまで達した」と書かれている。
そして「15年に減少に転じて以降、19年連続で減少しており、令和3年は56万8,104件(前年比4万6,127件(7.5%)減)と戦後最少を更新した」とのことで、平成27年以来毎年減少し続けているそう。
また検挙率については平成13年に19/8%まで減少したものの、それ以降は回復傾向にあり、令和3年は46.6%という高い水準まで回復している。
各国における殺人、強盗、窃盗、性暴力の犯罪率については、2019年のデータで以下の通りとなっている。
殺人(発生件数と人口10万人あたりの発生率)
- 日本:319件(0.3%)
- 韓国:297件(0.6%)
- フランス:861件(1.3%)
- ドイツ:623件(0.7%)
- 英国:760件(1.1%)
- アメリカ:16669件(5.1%)
強盗(発生件数と人口10万人あたりの発生率)
- 日本:1511件(1.2%)
- 韓国:821件(1.6%)※2018年
- フランス:28524件(43.8%)
- ドイツ:36052件(43.2件)
- 英国:79212件(118.7%)※2017年
- アメリカ:268000件(81.4%)
窃盗(発生件数と人口10万人あたりの発生率)
- 日本:363862件(286.8%)
- 韓国:220462件(430.4%)
- フランス:1925847件(2978.1%)※2016年
- ドイツ:1385109件(1658%)
- 英国:2273426件(3386%)※2018年
- アメリカ:6925700件(2104.7%)
性暴力(発生件数と人口10万人あたりの発生率)
- 日本:6305件(5%)
- 韓国:23537件(45.9%)
- フランス:55229件(84.8%)
- ドイツ:40724件(48.8%)
- 英国:178356件(265.6%)
- アメリカ:143224件(43.5%)
また、日本人が外国において犯した犯罪については、前年度に比べ「令和2年(2020年)は173件(前年比58.6%減)、218人(同44.9%減)」となったそう。
国外における日本人による犯罪の件数は、例年に比べて減少しているものの、これは新型コロナウイルスの影響により、出国する人数が減少したことが一因となっているようだ。
その一方、児童虐待、家庭内暴力、サイバー犯罪、特殊詐欺、大麻取締法違反、危険運転致死傷に関してはこの12年で概ね検挙数が増加を続けている状況にあり、これらについては留意が必要であるとも記載されている。
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犯罪白書によれば、このように日本の全体的な犯罪数は減少を続けており、諸外国と比べればかなり良好な状況にあるというデータはあるものの、世界各国を渡り歩いてきた本田圭佑は現代日本の治安悪化を鋭く捉えているようだ。