女子サッカー、実際の指導現場で「大切にすべきこと」

――いま実際にレイラック滋賀レディースで女子サッカー指導をされていますが、どのようなことを落とし込んでいらっしゃいますか?

そうですね、本当にゴールを目指す楽しさとか、本質的なものを磨いているところですね。

その先に技術的なところを高めていければいいなと思っています。まずは基本の部分を徹底的にやっていますね。

それがあれば色々なものに対応できるんです。サッカーが多様性を高めて海外に広がってきているからこそ、そういう基本がさらに大事になってきています。

男子も同じですが、止めることや蹴ることが当たり前のようにできて、それからプラスすることが大事です。海外のトップオブトップの方々はそれができるじゃないですか。

私が教えているのは育成年代の選手なので、やっぱりそこで慌ててしまうとか、止められずにミスをしてしまうことも多いんです。

サッカーはもちろんミスをしてしまうスポーツなんですけど、しかしそのミスを少なくできるように、止めて、蹴って、運ぶことができる技術を忍耐強く伝えていますね。

選手も根気は必要なんですけど、それをより楽しみながら。できたときの達成感はできた時しかわからない。そう声をかけ続けて、ちょっとでも変化があれば褒めて、いいところを見つけてあげる。それを大切にしています。

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現在レイラック滋賀FCレディースで指導を行っている大谷未央さん。2009年にコーチとしての仕事をスタートさせてから14年が経ち、選手はどんどんグローバル化している中、なおさら止める、蹴る、運ぶといった基礎的な部分の重要性を感じているようだ。

なお、なでしこジャパンのパリ五輪予選2回戦は現在行われており、11月1日にはベトナムとの試合が行われる予定となっている。

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