元陸上選手との出会いで弱点を克服
仙台大では相手に激しいプレッシャーをかけながら、相手の死角を狙うプレーなどが特徴的なストライカーだった。ただ足の遅さがネックだったが、J3参入後ころからスプリントの速度が向上した。元陸上選手の秋本真吾スプリントコーチとの出会いによって弱点の克服につながったという。
――プロになってからかなり足が速くなりましたよね。いわきにはスプリントコーチが選手の走り方を指導されていると聞いています。
去年から元陸上選手の秋本(真吾)スプリントコーチがチームの専属になったんですよ。週2回指導を受けています。
――大学のときは足の遅さがネックになっていました。いまは劇的に改善されたと思います。
もちろんすぐに習得はできなかったし、いまも(走りの)フォームが完璧かと言われたら全然そうではないです。走りに対しての意識はいままでネガティブというか、自信がない部分でした。だけど秋本さんと出会ってからは「まだまだこれから変われる」と言ってくれるし、言葉がすごく説得力があって重みがある方です。人間力がすごくて、本当に素晴らしい人です。
「この人を信じたら絶対速くなるわ」とすぐ思いましたね。そこからみんな真剣に取り組む中で、去年途中交代したときは大体足を吊って交代することが多かった。足を吊ることは走り方的にはあまり良くないことではあるんですけど、スピードを出す部分ではすごく良くなった。
当時は時速最高31キロいったらいいぐらいだったんですけど、この前の金沢戦で33.1キロが出たときは秋本さんがすごく喜んでくれました。感覚的にも相手選手に走りの速さで負けることはここ何試合か全然ないですね。練習とかでもすごく速くなったという感覚もある。秋本コーチに出会って、走りに対しての意識がめっちゃ変わりましたね。
――スプリントが改善されたことでラインブレイクなどのプレーにいい影響が出そうですね。
相手の背後に抜ける部分や、特に攻撃より守備の部分で戻るときのスピードを去年は意識できました。
――走りの話に関連することなんですけど、いまはいているスパイクはなんですか。
プーマのウルトラをはいています。
――はき心地はいかがですか
大学3、4年くらいからずっとプーマしかはいてないです。逆に他(のメーカー)がはけなくなっちゃって、ウルトラが1番いいですね。
――ウルトラのなにがいいですか。
フィット感がすごくいいですね。自分の足に合っているというか。アディダスだとちょっと(足幅が)せまいとか色々あります。ウルトラは自分の足にすごくフィットしているので、1番はきやすいし、逆にそれ以外はけないかもしれないですね。