2022年にイタリアで起きたショッキングな殺人事件はサッカー界でも話題になった。
サッカー選手兼モデルだった男が、56歳の元交際相手をハンマーなどの鈍器で殺害した容疑で起訴されたのだ。また、事件前に被害者は男のストーカー行為を通報していた。
『il Resto del Carlino』などによれば、起訴されていた28歳のジョヴァンニ・パドヴァーニに終身刑が宣告されたとのこと。
男は「普通の人間が殺人を犯せると考えるなら、終身刑の判決を下せばいい。だが、自分は病んでいたので、取り返しのつかないことをしてしまった」などと主張していたものの、精神鑑定で事件当時に責任能力はあったと判断された。
被害者の妹は「妹はもういない。私はこれからどうしたらいいのか」と嗚咽を漏らしつつ、「終身刑を下すのはいいことではないが、それがふさわしい人間なら、厳しい罰を与えなければならない。今日、正義は妹のためになされた」と話していたそう。
なお、男には終身刑に加え、遺族に慰謝料20万ユーロ(3224万円)を支払うことも命じられた。イタリアでは1994年に死刑制が廃止されている。