サポーターの熱量が高いことで知られるトルコ。18日に行われた1部リーグ第30節トラブゾンスポル対フェネルバフチェ戦後にピッチ上で大乱闘が起きた。
3-2で勝利したフェネルバフチェの選手たちが敵地での白星を祝っていた際、ホームであるトラブゾンスポルのサポーターがピッチに乱入して攻撃したのだ。
『BBC』によれば、後半42分にミシ・バチュアイが決勝ゴールを決めるとピッチに物が投げ込まれるなど緊張感が高まっていたという。クロアチア代表GKドミニク・リヴァコヴィッチらが狙われ、応戦する選手もいた。
トラブゾンスポルの監督は「トルコサッカーが完全にカオスに支配され、常に緊張が高まり、サッカーの持つ癒しの力を発揮できない時期を迎えている」、フェネルバフチェの監督も「なぜこの場所がこんなに緊張しているのか理解できない。我々には祝う権利がないのか?我々はこうしたことを克服する必要がある。お互いに寛容になり、常識を持つ必要がある」と述べていた。
事件後、トルコの内務大臣は「スポーツとは何よりもスポーツマンシップである。サッカースタジアムで暴力が起こることは決して許されない」とX上に投稿。
FIFAによれば、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長も「トラブゾンスポル対フェネルバフチェ戦後にあった暴力行為は絶対に容認できない。ピッチ内外を問わず、我々のスポーツや社会に居場所はない。もう一度言う。サッカーでは例外なく、世界中の多くの人々にこれほどの喜びをもたらすゲームをプレーするためには、全選手が安全で安心していなければならない」と加害者への責任追及を訴えたという。
内務大臣によると、すでに12人が逮捕・拘留されているとのこと。