守備力が「高い」!

守備の要であるセンターバックとして不可欠な能力、ゴールを守る力。パリ五輪でも小久保玲央ブライアンとともに日本の壁となった。

高井が得意としているのは、人に対するプレー。特に、局面において対峙する相手の選択肢を狭めながら止める技術と判断力に長けている。以下はJリーグがまとめた高井の好プレー集だ。

高さだけでなく平面でのスピードもあり、守備範囲の広さは、自身が「好きな海外の選手」として挙げるリヴァプールのオランダ代表DFフィルヒル・ファン・ダイクを彷彿とさせることも。

ただ、現状は不用意に前へ出て後ろを空けてしまうことも少なくない。そこは伸びしろと言えるだろう。

ビルドアップ能力が「高い」!

高井のセンターバックとしての魅力の一つが足もとの技術を生かしたビルドアップ。パス出しだけでなく、運ぶドリブルも得意だ。

また、左右両方のセンターバックをこなせる点も見逃せない。五輪代表でも4バックの中央で、木村誠二と組んだ際は右、西尾隆矢と組んだ際は左のセンターバックを務めていた。

センターバックにおいて左右は意外と重要。見える景色や味方にパスを付ける際の出しやすさなど違いが少なくない。

日本代表のセンターバックでも、谷口彰悟が高井と同様に左右をこなす一方、板倉滉は以前吉田麻也と組んだ際に右センターバックを希望し、以降そこが定位置になっている。

さらに、ビルドアップで手前だけでなく奥が見えるところも高井の頼もしい点。右センターバックの位置から右サイド寄りへ落とすロングボールの質は彼の非凡な能力を物語っている。

まとめ

高井は日本のパリ五輪世代最高のセンターバック。その多彩な能力から、冨安健洋と比較する声も少なくない。

しかしながら、前回ワールドカップの最終予選で黒星スタートを喫し苦しい戦いを強いられたことを考えれば、今回の代表戦は100%結果にフォーカスしたものになるだろう。

センターバックとして経験豊富な板倉、谷口、町田浩樹がいる以上、高井の出場機会が訪れる可能性は低いと言わざるを得ない。

なぜ?日本代表、森保監督が頑なに呼ばなくなった5名

ただ、もし起用されるようならそれは森保一監督が高井を本当に高く評価していることの裏返し。期待を胸に“その時”を待ちたい。

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