イングランド・プレミアリーグにおける制裁を回避するため、チェルシーは保有していたホテル2件を売却したとのこと。
プレミアリーグでは「3年間で1億500万ポンド(およそ196.4億円)以上の損失を計上してはいけない」という規則が存在しており、これに違反した場合はエヴァートンのように勝点剥奪などの制裁が課される。
ロマン・アブラモヴィッチ氏からトッド・ボーリー氏にオーナーが変わったチェルシーは、この数年間でとてつもない額の移籍金を投じて補強を行っており、その累計損失額が1億6600万ポンド(およそ310.5億円)に達していた。
『BeSoccer』によれば、チェルシーはそれを回避するためにクラブが保有している資産の売却を行い、スタンフォード・ブリッジの側にあった2つのホテルを売却したとのこと。
それによってチェルシーはおよそ7600万ポンド(およそ142.2億円)の売却益を得て、損失額を8900万ポンド(およそ166.5億円)まで下げることができたそう。
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このホテルの売却先はトッド・ボーリー氏の会社であるブルーコ社だったため、プレミアリーグは「物件の価値が公正な市場価格ではないのではないか」と精査したものの、最終的には承認されたそうだ。
グループ会社への過大な価値による資産売却はUEFAのルールにおいては禁止されているものであるため、公正な取引ではないと判定されれば制裁対象になる可能性もあったという。