W杯11回出場の“アジアの虎”韓国が予選敗退の危機?

今月10日、FIFAワールドカップ26アジア3次予選グループB第3節が行われ、韓国代表がヨルダン代表とアウェイで対戦した。

ワールドカップ3次予選の2試合を終えて勝ち点4で並ぶ両国の一戦。チームの絶対的エース、FWソン・フンミン(プレミアリーグ・トッテナム)を負傷で欠くアジアの虎は、2列目の左サイドにFWファン・ヒチャン(プレミアリーグ・ウォルヴァーハンプトン)、中央にMFイ・ジェソン(ドイツ1部マインツ)が入った。

前半23分にファン・ヒチャンがFWオム・ジソン(イングランド2部スウォンジー・シティ)と負傷交代して暗雲の立ち上がりとなったが、前半38分にMFイ・ジェソンがヘディングで先制。

勢いづいた韓国だったが、アクシデントが続いた。後半6分にFWオム・ジソンも右足を痛めてプレー続行が不可能に。それでも後半23分に途中出場のオ・ヒョンギュ(ベルギー1部ヘンク)が追加点を挙げて、2-0で韓国が完封勝利で逃げ切った。

傷つきながらも今年2月に対戦したアジアカップカタール大会準決勝のリベンジを果たした。

ホームでパレスチナと引き分けた韓国代表

この結果、韓国はワールドカップ3次予選3試合を終えて2勝1分とし、勝ち点を7に伸ばしてグループBの首位に立った。

一見、順調な滑り出しのように見える韓国だが、なぜ予選敗退の危機に直面しているのか。ユルゲン・クリンスマン前監督解任後から続く監督問題に加えて負傷者が続出するなど、芳しくない韓国代表を取り巻く状況を解説していく。