ミスター・チャイブは2011年にニジェールで引退した。

ウィルソン・ラジ・ペルマルは2011年にフィンランドで逮捕され、収賄に関して有罪と立証された。一度釈放されたものの、八百長試合を継続的に形成したとして4月後半に再逮捕された。

南アフリカの出来事の後、スティーンズ氏はFIFAを離れた。彼は、チューリッヒの本部にいる調査担当のスタッフが約90の八百長の疑いがある試合のドキュメントを抱えていたと言った。しかも、他のセキュリティの仕事と平行して。

スティーンズ氏は、八百長と戦うためには、少なくともその調査に専門で取り組む10名のスタッフ、6つの国際的サッカー連盟に2つずつのオフィスが必要だと主張する。

『その地域に関する知識、その地域に根ざした理解が必要なのです。生きた情報を得るために、常に顔と顔を合わせて話し合う。それは、何かが起こる前に、八百長に抵抗することを助けるのです』

FIFAの広報担当者であるデリア・フィッシャーは、金曜日にこう話した。

『チューリッヒのスタッフは6名の調査官を内包しており、FIFAは国際警察とともに国際的なネットワークの下で作業を行っている。ワールドカップにおいては、潜在的な八百長に対してのモニタリングを行うとともに、スタジアムに12名の警備員が割り当てられる。

また、FIFAの本部には18名のセキュリティスタッフを抱えている』

またFIFAのセキュリティ・チーフであるムチュケ氏は、公式のインタビューでこう話している。

『八百長に関して最も警戒すべきは、グループリーグの3試合目である。いずれかのチームがすでに敗退している、あるいは決勝トーナメント進出を決めている場合だ。

明日何らかの簡単な成功を収めたところで、予防には繋がらない。従って、我々は長期的な解決方法に投資している。それを最終的に成功させるため、各協会の助けを必要としているんだ』

2012年の終わり頃、”ホークス”と呼ばれる警察の反腐敗組織が、南アフリカサッカー連盟を捜査していると表明した。それは、80万ドルに及ぶ賄賂が動いたとされる八百長スキャンダルに関連した潜在的な腐敗であった。

しかし3月、南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領は、八百長スキャンダルにおいて動いた資金を調査する任務を負わず、問題をFIFAに任せると言ったのだ。

スティーンズ氏は言う。

『私は南アフリカの、そして全てのサッカー界に失望している。これらのことが試合で起こっている場合、調査をし、真実をあぶり出す必要がある。

二年が経ち――そして事件から四年が経った。長い時間が』

<その4に続く>

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