――個人としては全18試合11得点で得点王に輝きましたね。特に後半戦で8得点、何か変化があったのですか?

前半戦は試合に出るメンバーが変わっていたので、選手個々の組み合わせやコンビネーションが洗練されていなくて攻撃のパターンも少なかったと思います。

それが後半戦に入ってメンバーが固まってきたのもあって、良い形が増えてきたことで得点が増えたと思います。

――2年間のブランクを払拭し、コンディションが上がって来たのもあるのでしょうか?

それはあると思います!引退する前もずっとコンスタントに試合に出続けていたわけでもありませんでした。“試合勘”を戻すというのは、それなりに時間がかかったと思います。

――一方、チームは後半戦は得点と共に失点も増えて来ました。

失点はですね…(少し考え込んでから)すごく多かったのが2点先制してから追いつかれたり、逆転されることでした。勝てそうな試合展開になった時に気が緩んでしまうというか、甘かったと思います。

「サッカーは2-0が1番危ない」とよく言われますし、みんな気を抜いているわけでもないんですが、いざ2-0になった時の精神状態は、今までそういう試合展開や局面をあまり経験して来なかったのもあると思います。

――そんなシーズンの中でターニングポイントになった試合は?

チームとして試合を重ねるごとに良くなって来ているので、特に勢いがついたような印象に残っている試合はなかったんです。

ただ、私としては、14節のオルカ鴨川FC戦と15節の愛媛FCレディース戦で、2試合連続で2点先制しながら勝ち切れなかったことですね。オルカ戦は2-3で逆転負けして、愛媛戦も2-2の引き分けに終わってしまって。終盤戦に入っている中で、チーム全員の意識が変わるキッカケになったと思います。

もしこの2試合で勝っていたとしたら、どうなっていたかは分からないですが、今考えれば必要な経験だったと思います。