バルセロナで長くプレーしたあと日本のヴィッセル神戸に所属し、昨年夏までJリーグを戦っていたアンドレス・イニエスタ。
昨年はチームの戦術が変化するなかで出場機会を失ってしまい、夏のマーケットでUAEのエミレーツ・クラブへと移籍。ついに日本でのキャリアを終えることになった。
そのイニエスタは13日に『ESPN』のインタビューに応え、UAEでキャリアを続ける理由について以下のように話していたそう。
「人生ではある未来を想像したり、望んだり、願ったりすることができる。僕はいつもバルセロナで40歳までプレーして引退できると思っていた。しかし人生においては決断をしなければならない場所や状況に置かれるものだ。
バルセロナを去った理由は、引退したいと思っていたクラブにおいて、想像していたような貢献がもうできないと感じたからだ。
プレーを続けたいと思っていたが、最終的にはそれが叶わず、日本へと行くことになった。
日本は素晴らしかった。仕事の上でも生活の上でもね。ただ、あの最後のシーズンがもっと素晴らしいものだったら…。去年引退したいと思って、日本でスパイクを脱いでいただろう。
問題は、そこでプレーしていない状況があって、自分はプレーを続けたかったということ。だからプレーできる場所に行くという決断をしなければならないということだった。
そこに到達すると、別の選択肢も見つかる。期待していたものと異なっていた時、とるべき道はふたつ。気に入らないから諦めて帰国するか、自分のアイデアを持ち続けて長く続くものを築こうとするか。日本とバルセロナではそうだったからね」
日本での最後のシーズンが思ったように行かなかったため、むしろプレーを続ける意欲が高まり、引退せずに出場機会がある場所を求めたのだという。
ただ、日本と神戸でのプロサッカー選手としての生活や家族の環境に関しては「素晴らしかった」と賛辞を惜しんでいないようだ。