イングランド代表FWウェイン・ルーニーの代表通算最多ゴールも生まれたEURO2016予選のスイス戦。

イングランドはそのルーニーとハリー・ケインのゴールで2-0と勝利し、出場53チームの中で唯一となる全勝をキープした。

前節のサンマリノ戦に勝利したことで、すでに本大会への出場を決めていたイングランド代表。

そのためこのスイス戦ではジョンジョ・シェルヴィといったフレッシュな選手を先発で起用していた。こうした選手の起用に関してロイ・ホジソン監督は予め宣言していたのだが、この試合では開始早々思わぬハプニングが起きた。

この日先発メンバーに入ったファビアン・デルフがキックオフ直後に負傷してしまったのだ。

デルフにとってこの試合はイングランド代表としての7試合目。EURO本戦に向け本人も絶好のアピールチャンスと捉えていたに違いないのだが…そんなデルフに悲劇が襲う。

(権利元の都合により埋め込みコードの掲載を取りやめました)

キックオフ早々ボールを受け取り、スプリントするデルフ。

すると次の瞬間、左足のふくらはぎを痛め倒れ込んでしまったのだ。デルフは痛みを感じるとプレーの中断を要求し、一度ボールは外に出された。

英国『ITV』はこの時のキャプチャー画像を投稿している。

時計が示していた経過時間は29秒。『Mail Online』によれば、デルフがふくらはぎを押さえ始めたのはキックオフからわずか9秒後のことであり、「イングランド代表としての最短出場時間」と紹介している。

おそらくはこれは史上最高の負傷でもあるだろう。あまりにも不運すぎる…。

【次ページ】デルフの負傷を伝えるイングランド代表のTwitterも寂しげだった…