『Paste Magazine』は「2016年の上半期で発表されたサッカー関係の書籍ベスト4」という記事を掲載した。

各国で様々な書籍が発売されるものの、その売上と知名度、そして中身の質については決して比例するものではない。

2016年上半期に発表されたサッカー書籍においてベスト4に選出されたものとは何か?そして日本語版は出るのか?

イントロダクション

サッカーに関係して出版された書籍の殆どは、『ゴーストライティング』と『ノンフィクション』。そして、本当に酷い、元選手や監督の自伝だ。

例え君が脅迫的なサッカーオタクだったとしても、新しい物を見て、10年前の根拠の無い話を聞いて、不機嫌な論争に耳を傾けるのはウンザリだろう。

そして、もっと酷いのはでっち上げられた移籍話だ。『イニエスタはスコットランドへの移籍に近い』のような噂が出て、誰も過去のことを気にしない(筆者注:耳が痛い話である)。

しかしながら、少なくとも年に4~5冊は、エディターが読む価値のある本の企画を作り、出版社を説得するものだ。

エディターは結局彼らの仕事を失ってしまうのだが、読み手にとっては非常に大きな利益であり、そこから楽しみを得られるのだ。

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