アントニオ・カッサーノ
「母親は清掃員だった。そして、僅かなお金しか受け取っていなかった。家族は1日3000~4000リラ(およそ210~280円)で食べていた。
母はとても大きな犠牲を払っていたよ。彼女は学校に通ったこともなく、イタリア語もうまくは話せない。
僕はストリートでプレーした。狭い路地でプレーしたよ。
誰であろうが、最も大きなお金をくれるもののためにプレーした。彼らは大金をくれる人に見えたね。何故かといえば、僕は誰より上手かったから。
僕にはお金がなかった。そんなものは人生で見たこともなかった。『僕を選べ、勝たせてやる』と言って、毎日路上でプレーしたよ。少しのお金のためにね。
チャンスは常にサッカーにあった。その時得られる2000リラ(およそ140円)は、多かれ少なかれ僕に大きな違いをもたらした。
17歳で、人生の全てを変える試合があった。僕を裕福に、そして有名にしてくれた。
サッカーは美しい。奇跡が起こった?そうだね。何度も奇跡をくれたよ」
「本当の意味で飢えていた」カッサーノ、過酷な出自と“サッカーの奇跡”
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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