久保 竜彦(2006年大会)
2006年大会でのサプライズといえば、巻の選出であり、エース久保竜彦の落選であろう。
ジーコ体制で最多となる18試合11ゴール、2004年の欧州遠征ではハンガリー、チェコ、アイスランドから3試合連続ゴールを決めた久保。特にチェコ戦ではあのチェフのニアサイドをぶち破り、日本中が世界で通用するFWの登場に心躍らせた。
しかし、その日本人離れした身体能力は同時に肉体へ過度な負担となる。クラブと代表の行き来によって慢性的な腰痛・足首痛に悩まされるようになり、マリノス1年目で記録した16ゴールは、翌年、わずか19試合4ゴールに終わっていた。
それでも「エースが落選することはないだろう」、当時はそんな雰囲気だっただろうか。だが無情にもジーコの口から最後に呼ばれた名前は「マキ」。2002年大会に続いての落選となったが、確実視された中での選出外の衝撃はあまりにも大きかった。