前述の鎖骨スポンサー募集時、「広告サイズ」については以下のようにオフィシャルサイトに記載されていた。
広告サイズ
21 c㎡以下(天地最大3cm×左右最大7cm)
※Jリーグ規約・規程での広告サイズは50c㎡以下となっておりますが、2018ユニフォームデザインの都合上、川崎フロンターレでは21c㎡以下が2018シーズンの広告サイズとなります。
Jリーグの規約・規定において、鎖骨スポンサーの広告サイズは「50c㎡」と定められている。にもかかわらず川崎が募集したのは、半分以下となる「21 c㎡以下」の広告なのだ。実際、富士通ビー・エス・シーのロゴはあまり大きくない。
ここで興味深いのが、川崎と同じくPumaがサプライヤーを務めているJ1クラブ。セレッソ大阪、ジュビロ磐田、清水エスパルスのいずれもが鎖骨スポンサーが入っていないのである。
カップ2冠のセレッソなども川崎と同様引く手数多のように思われるのだが…。
J2、J3を見ると、Puma勢では唯一アスルクラロ沼津が鎖骨スポンサーを掲出。ただ、彼らのユニフォームはJ1組とは違い、少し前のテンプレートを使用している。
つまり結論をいえば、おそらく今シーズンのユニフォームの多くは鎖骨スポンサー導入決定前にデザインが決まっており、スポンサーにとって魅力的なほどスペースがないケースがあるのではないかということである。
デザインの段階で鎖骨スポンサー導入が決まっていれば、クラブやメーカーは当然それを意識してロゴの位置などに気を遣う。
しかし、翌シーズンのユニフォームは結構早い時期に決まってしまうため、もしかしたら今回はそこがうまくいかず、デザインによって“明暗”が分かれる格好になってしまったのかもしれない。
比較的目立つ位置のはずの鎖骨スポンサーに空きが多いのはそういった理由もあるからだとみられる。