なお、建ぺい率に関しては、基準を緩和するという手段もある。
同じ神奈川県内にある横浜DeNAベイスターズの本拠地、横浜スタジアムは代表例の一つ。横浜市は数年前に市公園条例を改正し、横浜スタジアムのある横浜公園限定で建ぺい率を最大38%まで引き上げた(※条例では通常最大12%)。横浜スタジアムはスタンドを増築したものの、基準をギリギリ超えない約37%に収めている。
余談だが、横浜スタジアムは増築と言っても上記の12%→37%というほど大きな改修があったわけではない。
これは以前の算出方法が「地面に接した部分の面積」であり、国の承認を得た上での特例建ぺい率だったため、もともと“特別扱い”だったのである。条例の改正を受け、一般的な算出方法に見直され、現在の約37%という建ぺい率になった。
つまり、自治体にとって、本当に大事なものであれば建ぺい率は基準緩和などで柔軟に対応することも可能なのだ。
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湘南ベルマーレは、今年の夏までに再提案した計画を検討できるかどうか判断するよう、平塚市に求めている。おそらくこれ以上の再提案はないとみられており、その場合は「別の選択肢」を考える段階になっていきそうだ。Qolyでは引き続き動向を注視していきたい。