サンフレッチェ広島は30日、湘南ベルマーレMF田中聡が、2025シーズンより完全移籍で加入することが決定したと発表した。

田中は2002年8月13日生まれの22歳。長野県長野市の出身で、AC長野パルセイロU-15を経て湘南ベルマーレU-18へ加入。2021年にトップ昇格を果たした。

技術と高いフィジカル能力を武器にボランチだけでなくDFとしてもプレーし、パリ五輪世代の代表に定着。ただ、2022年8月に期限付き移籍したベルギー1部コルトライクでの挑戦はわずか1年に終わっている。

2023年夏に復帰すると、今季J1では33試合に出場し5ゴール。パリ五輪出場は逃したものの、湘南の中心選手としてチームのJ1残留に貢献していた。

以下は広島への移籍が決まった田中のコメント。

サンフレッチェ広島公式

「湘南ベルマーレから加入することとなりました田中聡です。サンフレッチェ広島というクラブでプレーできることを感謝しています。自分らしさを出し、広島のために戦います。これからお世話になります。よろしくお願いします!」

湘南ベルマーレ公式

「サンフレッチェ広島に移籍することになりました。まずは湘南ベルマーレで約6年間サッカーができたことを幸せに思います。自分がどんなに調子を落としても試合に使ってくれた智さん、敏さん、不満はあったであろうチームメイトのみんな、どんなに連敗して勝てなくても最後まで信じて声を出し応援してくれたサポーターの皆さんには、本当に感謝しかありません。ベルマーレユースに加入していなかったら、今のプレースタイルも築けていないですしプロにもなれていなかったと思います。アカデミースタッフの皆さんにも感謝しています。

20歳の時、ベルギーへ行きましたが全く活躍できず、世代別代表に行っても自分のプレーが通用せず、ベルマーレの一員としてプレーしている時が一番楽しく一番自分を出せました。でも自分は海外で活躍し、日本代表選手になることが昔からの夢です。だからこそベルマーレではないまた違ったクラブで結果を残す、活躍するということが大事なのではないかと思っているのが本音です。自分勝手だと思いますし、理解してもらうのは難しいかもしれませんが、自分なりにたくさん考えたくさん悩んだ末にこの選択に至りました。

改めて湘南ベルマーレに関わる全ての皆さんに感謝しています。これからもサッカーをたのしんでプレーしていきます。本当にお世話になりました」

パリ五輪世代から次に日本代表へ招集されそうな実力者3名

広島はこの日、今季主力だったMF松本泰志の浦和レッズ完全移籍が発表。その後継も兼ねての田中獲得とみられる。

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