23番:GKエミリアーノ・マルティネス

アストン・ヴィラに所属する30歳のキーパー。

貧しい家庭に育ち、父親からは安いGKグローブしか買ってもらえず、それを他の子からは笑われた。だが、そのグローブに誇りを持ち、その意志でトップレベルにまで到達した。

父は港湾労働者として、母は掃除婦として懸命に働いて、兄弟2人を養ってくれたそう。

それでもサッカーに必要なスパイクやウェアを買うお金がないこともあり、彼は「両親にどれほど負担をかけているか」を目の当たりにしていたという。

一方、父親は「試合に行く金がないこともあり、子供の頃の彼をスタジアムに連れていけないこともあった。金があれば、もう少し肉を買ったり、電気代やガス代を支払った方がよかったから。いま息子のユニフォームを着ている子供たちを目にすると目に涙が浮かぶ」と話している。

ちなみに、彼のあだ名はDibu。これは90年代のテレビシリーズ「Mi familia es un dibujo(略してDibu)」に由来する。当時のマルティネスは赤毛でソバカスがあり、主人公に似ていたためにそう呼ばれることになったそう。