――河田選手は昨年、2019シーズンから徳島に加入しました。「外から見た徳島ヴォルティス」と「中に入っての徳島ヴォルティス」、それぞれどんな印象です?

選手としては岩尾憲選手がすごく印象的で、あそこの舵取りが相手チームからすると嫌でした。チーム全体としては、ゴール前、相手のペナルティエリア付近に行く回数が非常に多く、崩しのアイデアが選手ごとに出てきて面白い攻撃をするなというイメージでしたね。

加入してからも選手は入れ替わったりするんですが、徳島のカラーというかやっていることは一貫していて、すごく面白いサッカーだなと改めて感じています。

――徳島のリカルド・ロドリゲス監督はどんな監督でしょう?

やるべきことややりたいことがはっきりしているので選手としては分かりやすいですね。何をどう取り組めばいいかが明確なので。

それと、人間的に外国人ぽくないです。日本人選手のことをよく分かっていてうまく声かけをしてくれますし、たぶん気を遣っているんだろうなと感じることがたびたびあって、すごく良い監督です。

僕のイメージでは外国人監督は言う時は興奮して熱くなりますけど、機嫌のよくない時は当たりがキツかったりします。彼の場合はそういったところがあまりないので、日本人選手をよく分かっているなと感じます。

――今シーズンは現在首位。昨シーズンはリーグ戦の成績が4位で、J1参入プレーオフ決勝で湘南ベルマーレに勝ち切れず昇格を逃してしまいました。チームとして昨季との違いがあるとすればどんなところだと感じますか?

難しいですけど、若い選手の勢いや運動量ですかね。昨年のほうが考えてプレーする選手は多かったと思います。

今年は、“がんばれる”というか熱くプレーできるタイプの選手が多くて勢いに乗れた部分がありました。そういった中で岩尾選手や石井秀典選手がうまくゲームをコントロールしていて、バランスが良いのかなと。